こんにちは、ごろうです!

これまでに色々な移動論やパッキングについて語ってきましたが、今回は私の留学生活のまさに「第1フライト」、高校生時代の留学初日に起きた鮮烈なハプニングについて語りたいと思います。

留学で一番緊張した瞬間を挙げるとしたら、出国でもなく、到着後の移動でもなく、空港の税関・保安検査でした。

正直、行く前は「止められたらどうしよう」「英語で説明できるかな」そんな不安が一番大きかったです。というのも、昔からテレビの『世界まる見え特捜部』とかで、空港の税関で怪しい荷物が見つかって、必死に言い訳しながら別室に連行されたり捕まったりしている人の映像をよく見ていたのもあって、自分の中で税関に対して過剰に怖いイメージが植え付けられていたんだと思います。

局面的に、アデレード空港の税関で私は足止めされることになるのですが、結果的には、あの場所に抱いていたイメージが少し変わる出来事になりました。当時の焦りと、そこからの意外な結末の全記録です。


目次


アデレード空港で止められた場所

私が止められたのは、アデレード空港で機内預けの荷物を受け取った後、制限エリアを出る直前の税関でした。

旅の疲れと緊張がピークの中、係員の方に声をかけられ、そのまま通路の脇でスーツケースを開けて中身を確認する流れになりました。あの『世界まる見え』で見たような光景が自分の身に降りかかり、心臓がバクバク鳴っていたのを覚えています。


Medicineのチェックで引っかかった話

スーツケースを開けられる羽目になった一番の原因は、入国カードの「Medicine」にチェックを入れていたことでした。

当時の自分は、
「Medicine = 合法な薬」
「Drug = 違法薬物」
という、かなり都合のいい認識をしていて、実際はMedicineの前にある単語によって違法なものとなっていました。

普段、日本発着便を利用しているときであれば、機内で日本語の入国カードが配られます。しかし今回は、留学エージェントが飛行機を予約していたためシンガポール航空の利用であり、さらにシンガポールでの乗り継ぎでした。問題の入国カードを記入したのは、日本発着便ではない「シンガポールからアデレード間」の機内。そのため、配られたのは当然、英語の入国カードしかありませんでした。細かい英語の規約を完璧に読み解けないまま、日本で処方された薬や市販の風邪薬を持っていたため、バカ正直に「持っている(YES)」にチェックを入れていたのです。

結果として、タイルみたいな感じの床が広がる検査台の上でスーツケースはすべて開けられることになりましたが、中身は日本の医療機関で処方された薬と、市販の風邪薬だけ。「勘違いだった」ということはすぐに伝わり、この薬の件自体はあっさり終わりました。


日本のお菓子とおにぎりの説明


薬の次に確認されたのが、持っていた食品でした。

自分で食べる用と、ホストファミリーへのプレゼントとして日本のお菓子を持っていました。加えて、お湯を入れて待つだけで食べられるおにぎりも入れていました。このおにぎりが、現地では「これは何?」という感じで、なかなか伝わりませんでした。

英語力に自信はありませんでしたが、とにかく単語だけでも伝えようと、必死にこう説明しました。

“This is onigiri.
I use hot water.
Hot water in this, and wait few minute.
I can eat onigiri.”

カタコトながらもかなり必死に説明したところ、お湯を入れて戻す米の食べ物だということが無事に伝わり、OKをもらうことができました。黙り込まずに必死に伝えることの大切さを学んだ瞬間でした。


想像していた税関との違い

その後、ヨックモックのお菓子についても聞かれました。高島屋の包装紙がされていて、見れば分かるものではあったのですが、やはり当時の私の英語力不足もあり、うまく説明できませんでした。

「中を見てもいいよ」と伝えると、私は心の中で『世界まる見え』のガサツに探られる映像がよぎり、あの高島屋の綺麗な包装紙がビリビリに破れることを覚悟していました。しかし、係員の方は包装紙を破るどころか、テープの部分をきれいに剥がし、中を確認したあと、また丁寧に包み直してくれたのです。

その対応を見て、思わず「優しいな」と感じたのを覚えています。

最後には、
「時間をかけてごめんね」
「良い旅を」
と声をかけてもらい、とても気分よく税関を出ることができました。


まとめ

テレビの映像などの影響もあり、海外の税関や保安検査は、正直かなり怖いイメージがありました。でも今回の経験を通して、ひとつの確信を得ました。

悪いことをしていなければ、必要以上に怖がる場所ではない

むしろ、こちらの必死な説明を汲み取ってくれたり、お土産の包装紙を丁寧に扱い直してくれたりと、人として丁寧に対応してもらい、少し心が温かくなるような出来事でした。高校生での留学初日、印象に残っているハプニングのひとつです。

それでは、また次のフライトでお会いしましょう。良い旅を!