こんにちは、ごろうです!

海外旅行や長期の留学を控えているとき、多くの人が夜な夜なスマホを開いて検索するのが「海外留学 持ち物リスト」や「海外旅行 必須アイテム」といった情報だと思います。ネットの記事やSNSの投稿を見ると、「現地ではこれが手に入らないから絶対に持っていくべき!」「これがないと現地でパニックになる!」といった、私たちの不安をこれでもかと煽るチェックリストが無限に溢れ返っています。

出発前の私も、ご多分に漏れずそれらの情報を盲信し、「念のため……」と言い訳をしながらスーツケースがはち切れんばかりに荷物を詰め込んでいました。しかし、実際にアデレードやメルボルンでの留学、そして数々のフライトを経験した今、確信を持って言えることがあります。

ネットの持ち物リストに書いてある「必須アイテム」の半分以上は、現地ではただのゴミ(重り)になります。

前回のエアライン比較論の記事でも熱弁しましたが、荷物の重さというのは、移動中に私たちの体力(HP)をゴリゴリと削り取る最大のストレス要因です。カバンが軽ければ軽いほど、旅の移動の自由度は跳ね上がります。今回は、私が過去の旅で実際に日本からわざわざ持ち込み、1ミリも使わずにトランクの底で絶望した「持って行って大後悔した、いらなかった物ワースト5」を、なまけ流の冷徹な視点でぶっちゃけてみたいと思います。カバンをスマートに軽量化したい人は、今すぐ自分の荷物と照らし合わせてみてください!


目次


ワースト5位:大量の日本食(インスタント味噌汁・調味料・お菓子)

ネットの留学ブログを開くと、必ずと言っていいほど「現地の食事が合わない時に備えて、インスタントの味噌汁や醤油、日本のお菓子をスーツケースの隙間に敷き詰めろ!」と書いてあります。私も初めての渡航の時は、「現地のジャンクフードばかりで胃が荒れたらどうしよう……」と怯え、日本のスーパーで買い込んだ味噌汁のパックや緑茶のティーバッグを大量に仕込みました。

結果から言いましょう。9割以上、そのまま手つけずに持って帰ってくるか、現地の友達に無理やり配って消費することになります。

なぜなら、今の時代、オーストラリアでもアジア圏でも、少し大きめの都市であれば街中に「アジアンマーケット(アジア系スーパー)」が必ずあります。そこに行けば、日本の醤油、みりん、インスタント味噌汁、さらには「コアラのマーチ」や「ポカリスエット」まで、驚くほど普通に売っています。確かに日本で買うよりは少し割高ですが、わざわざスーツケースの貴重な容量と重量(LCCの7kg制限や大手の23kg制限)を何キロも消費してまで、日本から自力で空輸する価値は1ミリもありません。

そもそも、現地のスーパー(ColesやWoolworthsなど)で売っているローカルな食材を適当に買って自炊したり、現地のカフェで新しい味に出会ったりすることこそが旅の最大の醍醐味です。日本の味に執着するための重い荷物を背負うより、カバンを空っぽにして現地の食文化に飛び込む方が、なまけ流としては遥かに合理的で楽しい選択です。


ワースト4位:分厚い紙のガイドブック・英語の参考書・辞書

「せっかく海外に行くんだから、機内や現地のカフェでしっかり英語の勉強をしよう!」そう意気込んで、本屋で買い込んだ分厚い文法書や、TOEICの単語帳、あるいは観光用の分厚い『地球の歩き方』などの紙のガイドブックをカバンに詰め込んでいるなら、今すぐ本棚に戻してください。

断言します。現地でその本を開くことは、ただの一度もありません。

ただでさえ慣れない海外生活や観光で頭をフル回転させているのに、わざわざ自由時間に分厚い日本語の参考書を開いて勉強するほどの強靭なメンタルを保てる人間は、そうそういません。1ミリも開かれないまま、その本はただスーツケースの底で「重くて硬い文鎮」と化し、移動のたびにあなたの腰を破壊しにかかります。

今の時代、観光情報はInstagram、TikTok、Google Mapsの口コミを見れば、紙のガイドブックよりも圧倒的に最新でリアルな情報が無料で手に入ります。英語のわからない単語や文法も、スマホに入れた「DeepL」や「Google翻訳」を使えば一瞬で解決します。勉強はすべてスマホかMacBookのデジタルデータの中に集約させ、重い「紙の束」を持ち歩くのはもう卒業しましょう。デジタルに丸投げして身軽になることこそ、賢くなまける旅人の基本です。

もし、ガイドブックを購入したい、辞書を持っていきたいのであればKindle等の電子書籍や電子辞書等にすると断然軽くなると思います。もちろん、持っていくことより、日本で計画をするために購入するのは全然良いと思いますが、持ち歩くとなると軽量化するとなると持ち歩くのはしない方がいいかなって思います。


ワースト3位:日本からレンタルしていく「物理ポケットWi-Fi」

海外でのインターネット環境を確保するために、日本の空港のカウンターで「ポケットWi-Fi」をレンタルして、あの四角い黒い機械と充電器のセットをポーチに入れて大事に持ち歩いている人を今でもよく見かけます。ネットの旅行サイトでも、未だにポケットWi-Fiのレンタルを推奨する広告が溢れていますよね。

しかし、これは現代のトラベルハックにおいて、最も前時代的で非効率な選択の一つです。

物理的なポケットWi-Fiを持ち歩くということは、ただでさえスマホやカメラで荷物が多い中、「もう一台、毎日絶対に充電しなければならない機械が増える」という重大なタスクを背負うことを意味します。観光中に「Wi-Fiの充電が切れそうだから、カフェに入って充電しなきゃ……」と行動を制限されたり、あの黒い本体を紛失しないように常にバッグの奥を気にするなんて、なまけ流としてはストレスが強すぎて耐えられません。しかも、帰国時に空港のカウンターにわざわざ返却しに行くという、無駄な動線(手間)まで発生します。

今の正解は、間違いなく「eSIM(イーシム)」一択です。物理的なカードの差し替えすら不要で、日本にいる間にスマホのアプリ(Airaloなど)で設定を済ませておけば、現地の空港に着陸した瞬間にスマホ単体で自動的にネットに繋がります。持ち歩く機械はゼロ、充電の手間もゼロ、返却の動線もゼロ。これほどスマートな世界があるのに、わざわざ重いルーターをレンタルする理由がありません。


ワースト2位:首元でかさばり続ける「大ぶりのネックピロー」


「長時間のフライトを快適に過ごすためのマストアイテム!」として、どこの雑貨屋のトラベルコーナーでも大々的に売り出されているのが、U字型のネックピロー(首枕)です。中にビーズが詰まったものや、ふかふかの低反発素材のネックピローを、おしゃれの一環かのようにバックパックのストラップにぶら下げて空港を歩いている学生トラベラーを本当によく見かけます。

しかし、このネックピロー、「機内の数時間しか使わないくせに、それ以外の移動中に圧倒的に邪魔になり続ける」という、コストパフォーマンスが最悪なアイテムです。

前回のフライト比較論でお話しした通り、ANAなどのフルサービスキャリアであれば、座席のヘッドレストは自分の頭の形に合わせて両端を折り曲げられる仕様になっていますし、最初から小さなクッション(枕)が席に用意されています。つまり、わざわざ自前のネックピローを持ち込む必要性は最初からほぼゼロなのです。ではLCCの場合はどうかというと、確かに枕はありませんが、あのただでさえ狭いLCCの座席で首元に大きな枕を装着すると、逆に首が前に押し出されて姿勢が窮屈になり、エコノミークラス症候群に拍車がかかるケースが多々あります。

そして何より最悪なのが、飛行機を降りた後の観光や移動の移動時です。スーツケースにも入らないほどかさばるため、常にバッグの外側にぶら下げて歩くことになり、電車の改札で引っかかったり、見た目的にもスタイリッシュさから程遠い状態になります。「どうしても枕が欲しい」というのであれば、使う時だけ息を吹き込んで膨らませ、使い終わったら空気を抜いて手のひらサイズに折りたためるエアー式のものに限定するべきです。かさばる塊を連れて歩くのは、自分の移動コンディション(体力)を削る自殺行為です。


ワースト1位:「念のため…」で増塵した、多すぎる着替えとアウター

私がこれまでの旅と留学のパッキングで、最も激しい後悔と最大の体力的ダメージを負った、圧倒的なキング・オブ・いらなかった物。それが「もし寒かったら困るから……」「もしかしたらお洒落なレストランに行くかもしれないから……」という、無限の『念のため』によって膨れ上がった、大量の衣類とアウターです。

ネットの持ち物リストには「1週間分の下着と着替え、そして気温の変化に対応できるようにウインドブレーカーや厚手のコートを持参しましょう」と、さも親切そうに書かれています。真面目な人ほど、現地でのコーディネートを何パターンも想像して、スーツケースの半分以上を服で埋め尽くしてしまいます。

しかし、目を覚ましてください。海外留学であっても、現地の人たちは普通に洗濯をしています(笑)。

以前の記事でお話ししたアデレードのホームステイ先(シャワーが2日に1回の節水環境)であっても、洗濯の仕組みはしっかり回っていました。極論、下着やTシャツなんて、3〜4日分あればローテーションで無限に回せます。夜に洗って干しておけば、海外の乾燥した気候なら翌朝にはカラッと乾いています。それなのに、1週間分以上の大量の服を抱えて移動するのは、自分で自分の首を絞めているようなものです。

さらに致命的なのが「厚手のアウター」です。日本の冬に着るような重いコートやダウンジャケットを日本から持ち込んでも、スーツケースの容量を一瞬で壊滅させるだけで、現地での移動中の大お荷物になります。もし現地が想像以上に寒かったら、現地の「Kmart」や「ユニクロ」へ行って、現地の気候に最も適したローカルなアウターを1着買い足せばいいだけです。その方が現地の街の雰囲気にも馴染みますし、「現地で服を買う」という行為自体が最高の旅の思い出(お土産)になります。私も留学時に晴れの日は持って行った服装でちょうどいいし多少寒くても上着を着ればいいというレベルでした。しかし、雨が降ると寒いと感じたためH&Mで長袖の服を購入しました。なので結局留学に持って行った服は最小限の4日分だけ。これが、カバンを羽のように軽くし、移動の体力を100%に保つための、なまけ流パッキングの究極の極意です。


まとめ:究極のパッキングは「引き算」。足りないものは現地で買えばいい

海外留学や旅行の持ち物を準備しているとき、私たちの脳内は「現地で何かが足りなくて困ったらどうしよう」という不安に支配されがちです。ネットの情報は、その不安をさらに煽って色々なものを買わせようとしてきます。

しかし、現代の世界において、人間が文明的な生活を送っている場所であれば、「日本にしかない、それがないと命に関わる」というレベルの物なんて、処方箋が必要な薬くらいしか存在しません。食料も、服も、ガジェットも、必要なものはすべて現地のスーパーやショッピングモールに揃っています。お金を出して現地で買えばいいのです。

カバンを重くして移動の時点でボロボロになる(体力をゼロにする)ことと、現地で数百円、数千円を払って物資を調達すること。どちらが本当にスマートで、トータルのコストパフォーマンスが高い旅なのかは、言うまでもありませんよね。

次の旅のパッキングをするときは、「これを持っていくべきか」と足し算で考えるのではなく、「これを家に置いていったら、どんなにカバンが軽くなるだろう」と引き算の視点で荷物を眺めてみてください。カバンの軽さは、あなたの旅の自由そのものです。余計な不安をトランクから破り捨てて、身軽なフライトへ飛び立ちましょう!

それでは、また次のフライトでお会いしましょう。良い旅を!